東日本橋に誕生した奇跡のパン屋「ビーバーブレッド」との運命的出会い

東京の下町エリア、東日本橋の問屋街にひっそりと佇む小さなパン屋があります。その名も「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」。可愛らしいビーバーのキャラクターが目印のこの店は、2017年11月にオープンした、わずか3坪という小さな店舗ながら、連日行列が絶えない東京屈指の人気ベーカリーです。

普段は並んでいることが多いこの店ですが、開店時間に合わせて行くと比較的スムーズに購入できるという攻略法があります。また、仮に行列ができていても、回転が早く比較的短時間で入店できるのも魅力の一つです。

店主の割田健一さんは、銀座の名店で腕を磨き、2017年に”街のパン屋さん”をコンセプトに念願のお店をオープンした実力派のブーランジェ。20年間銀座で働いた割田氏が東日本橋のこの町で考えたのは「日本のパン」でした。食パン、メロンパン、クリームパンなど、日本人にとって馴染み深いパンを割田流にアレンジし、どこか懐かしくて新しい味わいを生み出しています。

店内に足を踏み入れると、多彩なパンが並び、どれも良心的な価格でつい手がのびてしまう光景が広がります。開店からしばらくの時間は焼きたてのパンが次から次に運ばれてくるため、お目当てのパンがあるかどうかはその日の運次第という、ある種のワクワク感も楽しめます。

いいホテルの朝食級の美味しさ!看板商品と人気メニューの魅力

ビーバーブレッドの魅力は、まるでいいホテルの朝食で出てくるような上質な美味しさにあります。一度食べれば、今後全種類を制覇したくなるほどの中毒性があり、多くのリピーターを生み出している理由も頷けます。

特に人気が高いのがフォカッチャとクロワッサンです。フォカッチャはしっとりとした食感と豊かな風味が絶品で、クロワッサンはバターの香りが口いっぱいに広がる極上の仕上がり。これらは常連客からも絶大な支持を得ています。

看板商品の一つである「カカオニブメロン」は、表面にまるでチョコチップのように散りばめられたカカオニブが特徴的で、カカオニブとは、カカオ豆の胚乳部分を砕いてフレーク状にしたもので、美容効果が高いスーパーフードとして欧米で注目を集めている食材です。甘い菓子パンというイメージのメロンパンですが、カカオニブ特有のほろ苦さがアクセントとなり、従来のメロンパンとは一線を画す大人の味わいに仕上がっています。

「ミルクフランス」も人気のパンとして知られており、その他にも「あんぱん」240円、サンドイッチ各種の「黒酢とりつくね」500円、「サルシッチャとチリコンカン」600円など、バラエティ豊かなラインナップが揃っています。

食事パンからハード系まで幅広く展開しており、重量5kgを超える大きなカンパーニュの量り売りも行っているのは、本格的なブーランジェならではのこだわりです。

銀座の名店出身シェフが手掛ける革新的なパン作りの秘密

ビーバーブレッドの真価は、単なる街のパン屋を超えた革新的なアプローチにあります。割田さんは、キャリアのスタートである「ビゴの店」や、ブーランジェシェフを務めた「レカン」グループで、多くのレストランのためにパンを作っていた経験から、とりわけ料理に合う、そしてヨーロッパのパン作りにおいて抜きん出ている技術を持っています。

柔軟な考えで食の可能性を探求する割田さんの手にかかると、オーソドックスなメロンパンやクリームパンも独創的な一品に変わります。これは単なる味の変化ではなく、日本のパン文化そのものを進化させる取り組みと言えるでしょう。

名店とのコラボレーションで新たな銘品を生みだすパン屋としても注目されており、人気レストランの料理人とタッグを組んだ惣菜パンの開発にも積極的です。これにより、この店でしか味わえない特別なパンとの出会いが待っています。

良い材料を厳選、安売りせず「適正価格」を貫いてきた姿勢も、品質への強いこだわりを物語っています。発酵へのこだわりは、そのままパンへのこだわりであり、それが一つ一つのパンに込められた深い味わいにつながっているのです。

その後2階にラボや、サンドイッチルーム、事務所を広げたが、3坪の店を拡大することは無かった。「小さくても強い店を目指す」という哲学のもと、質の高いパンを提供し続けています。

地域に根ざした愛され続ける理由と今後の展望

ビーバーブレッドが多くの人に愛される理由は、その願い通り地域に根付き、周囲の住民や会社勤めのお客さんから愛されていることからも明らかです。働く人や暮らす人に寄り添う”街のパン屋”というビジョンを掲げ、日々実践している姿勢が、多くの人の心を掴んでいるのです。

日々の食卓になじむ食事パンあり、大人も子供もおなじみの菓子パンあり、量り売りの本格的なカンパーニュもあり。そしてごく普通のパンのようだけれど「新しい何か」が潜むパンもありますという多様性も魅力の一つです。

子供からお年寄りまで、毎日楽しめる親しみある菓子パンから本格的なハード系まで、幅広い年齢層のニーズに応えているのも、地域密着型パン屋としての成功要因でしょう。

開店から間もない時間帯には焼きたてのパンに出会える可能性も高く、フォカッチャやクロワッサンをはじめとする絶品のパンたちが、あなたを待っています。一度足を運べば、きっとリピーターになってしまうこと間違いなしの名店です。


店舗アクセス情報

BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)

住所: 東京都中央区東日本橋3-4-3

電話番号: 03-6661-7145

営業時間: 8:00〜19:00(土・日曜日、祝日〜18:00)

定休日: 月・火曜日

最寄り駅: 馬喰横山駅から徒歩2分

URL: 公式ウェブサイトは確認できませんでしたが、Instagram(@beaver.bread)で最新情報をチェックできます。

※営業時間や定休日は変更される場合がございますので、事前にお電話でご確認いただくことをおすすめします。