日本橋のオフィス街に現れたおしゃれすぎるフードコートとの運命的出会い
日本橋という響きから想像するのは、老舗の商店街や伝統的な建物かもしれません。 しかし、2020年9月にオープンした「COMMISSARY NIHONBASHI」は、そんな固定概念を180度覆すような新感覚のフードコートでした。
小伝馬町駅から徒歩3分という好立地にあるマルサンビルの1階に足を踏み入れると、まるでニューヨークのブルックリンにでも迷い込んだかのような洗練された空間が広がっています。 元オフィスビルをリノベーションしたという店内は、むき出しの天井や大きな窓から差し込む自然光が印象的で、従来のフードコートとは一線を画した上質な雰囲気を醸し出しています。
平日の夕方、仕事帰りにふらりと立ち寄った私は、この空間の魅力に一瞬で心を奪われました。 カフェ、ベーカリー、ピザ、タコス、そして今回の主役となるクラフトビールと、5つの個性豊かな店舗が軒を連ねる様子は、まさに大人のための美食広場といった趣です。
特に目を引いたのが、「2杯目のビール。」という印象的な店名のブルーパブでした。 “はじめの1杯目でも、〆の1杯でもない2杯目のビール。”というコンセプトが示すように、日常のちょっとした贅沢を提案してくれる存在感があります。
悩みを解決してくれた飲み比べセットとの素敵な出会い

クラフトビール初心者の私にとって、最初の壁は「どのビールを選べばいいかわからない」という悩みでした。 味がわからないのに、いきなりパイントでオーダーするのは少し勇気が要ります。 メニューを見ながらしばらく悩んでいると、店員さんが親切に声をかけてくれました。
「初めてでしたら、飲み比べセットがおすすめですよ」
この一言で私の迷いは一気に解消されました。 飲み比べセットは、気になるテイストを複数選んで、各150mlずつしっかりとテイスティングできるという素晴らしいシステムです。 これなら色々な味を楽しみながら、自分好みのビールを見つけることができます。
店員さんの説明によると、「2杯目のビール。」では、ドイツ産・アメリカ産の麦芽とアメリカ産・ニュージーランド産・ドイツ産のホップを使用し、なんと東京・日本橋の水を仕込み水として醸造しているそうです。 つまり、まさに日本橋生まれの地ビールということになります。
メニューには日本橋ペールエール、山椒ゆずエール、アプリコット小麦エール、HELLO WORLD IPA、白麹と白桃のエールなど、個性的なラインナップが並んでいます。 この中から3種類を選んで、いよいよ私のクラフトビール体験がスタートしました。
日本橋エールとの運命的な出会いとフードコートならではの楽しみ方

飲み比べセットで最初に試したのは、店の看板メニューでもある「日本橋ペールエール」でした。 グラスに注がれたビールは美しい琥珀色で、泡立ちも申し分ありません。 一口飲んでみると、程よいホップの苦味とモルトの甘みが絶妙なバランスで口の中に広がります。
続いて「山椒ゆずエール」を試してみると、こちらは名前の通り山椒のピリッとした刺激とゆずの爽やかな香りが特徴的です。 和の要素を取り入れたユニークなフレーバーで、日本のクラフトビールならではの魅力を感じました。
そして3つ目の「白麹と白桃のエール」は、まさに驚きの連続でした。 白麹の独特な香りと白桃のフルーティーさが組み合わさって、まるでバナナジュースのような甘みのある味わいです。 これまで飲んだことのないような珍しい系統のビールで、クラフトビールの奥深さを実感しました。
個人的には日本橋ペールエールが一番好みの味でした。 クラフトビール初心者の私でも飲みやすく、それでいて深みのある味わいが印象的です。
「2杯目のビール。」の素晴らしいところは、ビールだけでなく、フードコート内の他店舗の料理と自由に組み合わせて楽しめることです。 私は北出TACOSのスパイシーなタコスをオーダーして、日本橋エールと合わせてみました。 タコスの辛さとビールの爽やかさが見事にマッチして、まさに至福のひとときを過ごすことができました。
また訪れたくなる魅力的な空間とこれからの楽しみ
COMMISSARY NIHONBASHI内にある「2杯目のビール。」は、まさに日常に特別な時間をもたらしてくれる場所です。 仕事帰りにふらっと立ち寄って、美味しいクラフトビールと料理を楽しむ。 そんなライフスタイルを提案してくれる素敵なスポットだと感じました。
今回は3種類の飲み比べでしたが、まだ試していないフレーバーもたくさんあります。 アプリコット小麦エールやHELLO WORLD IPAなど、次回はまた違った味わいを楽しんでみたいと思います。
また、今度は他の店舗の料理ともペアリングを試してみたいですね。 PIZZA SLICEの本格ピザや、Chigaya Bakeryの焼きたてパンなど、どの組み合わせも興味深そうです。
日本橋という伝統的なエリアに、こんなモダンで洗練された空間があるということ自体が驚きです。 「2杯目のビール。」は、忙しい日常の中でちょっとした贅沢を味わいたい大人にぴったりのスポットだと思います。
クラフトビールの世界の入り口として、そして日本橋の新しい魅力を発見する場所として、多くの人におすすめしたい場所です。 次回もまた、ふらっと立ち寄って新しい味との出会いを楽しみたいと思います。
店舗情報
店名: 2杯目のビール。
住所: 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-11-5 マルサンビル 1F COMMISSARY NIHONBASHI内
電話番号: 店舗直通番号は要確認(COMMISSARY NIHONBASHI代表)
営業時間: 11:30~22:00(店舗により異なる場合があります)
定休日: 不定休
アクセス:
- 新日本橋駅(出入口5)徒歩3分
- 小伝馬町駅(出入口3)徒歩3分
- 三越前駅(A9)徒歩6分